皆様、こんにちは。元消防官のスタッフXです。
先日、連結送水管の耐圧試験を行ってきました。
耐圧試験は連結送水管が実際に使える状態か総合的に試験をするものです。
私が消防官時代に1番使った設備といえば、連結送水菅という記憶があります。
今回は連結送水管について簡単にですが、ご説明していきたいと思います。
連結送水管の設置されている建築物をあげると以下のようなものがあります。
1.地階を除く階数が7以上
2.地階を除く階数が5以上で延べ6000㎡以上
3.1000㎡以上の地下街
4.50m以上のアーケード
5.道路の用に供される部分を有する防火対象物
連結送水管の耐圧試験はどのような時に行うかといいますと、
設置後10年経過したもの、耐圧試験実施後、3年おきに実施が義務付けられています。
連結送水管はどのような時に使用するのか?
連結送水管は火災発生時に、消防隊が地上階から火災発生階まで水を効率的に送水するための設備になっております。
消防隊が火災発生階まで水を送る方法は主に2種類あります。
①消防隊が持ってきたホースを連結させ、上階から地上階まで垂直に吊り下げまたは吊り上げて消防車から水を送る方法。
②連結送水管を使用し、消防車から水を送る方法。
ちなみに経験上ですが、①の方法は②の方法の倍以上の時間を要します。
火災現場で消防隊が活動する場合には水が必須です。
もし、設置された連結送水菅が使用できない状態にある場合、準備に時間を要し、火災を延焼が広がってしまう恐れがある他、逃げ遅れて人の救助が遅くなってしまうこともあります。
そのため、連結送水管は消防活動上でとても重要な設備になっています。
最後によく質問される2つの表示を紹介したいと思います。
上の画像の配管にある黄色のラインは設計上の送水圧力が1.0MPaを超える場合の表示になっています。
下の画像の配管にあるオレンジ色の三角形のマークは連結送水管が特例により主管の内径が100mm未満になっていることの表示になります。
今回は連結送水管について書きました。
また次回のブログでお会いしましょう。
スタッフ✕でした。