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防火扉・防火シャッター等の戻し方(防火設備の重要性等)

2021.12.04

今回は防火設備についてご説明します。

防火設備とは、簡単にいうと火災の炎や煙等を遮り

火災をその場所に閉じ込めて、火災の被害を最小限にする設備です。

きちんと作動すれば安全に避難することができます。

 

但し、誤作動で動いてしまうと復旧が大変ですよね。。。

今回は復旧方法の一例をご紹介していきます。

 

 

0.各設備に共通する戻し方

制御盤を復旧する

制御盤が作動していると、いくら防火扉等を復旧しても戻りません。

感知器が反応すると制御盤で赤いランプが点灯しますので、

下記写真のような赤い復旧ボタンを下げます。(押しボタンもあり)

感知器は作動すると赤いランプが点灯します。

制御盤にて復旧させても上記のように赤いランプが点灯している場合は感知器を外しましょう。

このように通常の感知器は左側へ回すと簡単に外れます。

(そのままにはせずに必ず元に戻して下さい

感知器や制御盤を復旧させてから、

各設備毎に復旧していきます。

 

 

1.防火扉

このように通常は壁に埋め込まれている扉です。

火災感知器が作動すると扉が自動的に閉まります。

 

これを復旧していきます。

扉の裏側を見てみましょう。

壁に埋め込まれた金具(ラッチ)に扉に付けたフックが、はまることにより扉が固定されます。

このように扉を押し込めば通常は元に戻りますが、

種類によってはラッチを復旧させないと元に戻らないものもあります。

このように復旧スイッチを押したり、

昔のタイプでこのような磁石を使っているものは扉側についている

このようなプレートを上げると復旧するものもあります。

 

 

2.防火シャッター

よくデパートで見かけますね。

これも種類や年代によって復旧方法は様々ですが

代表的な復旧方法を見ていきましょう。

通常はシャッター近くの天井に、点検口がありますのでこれを開けます。

点検口をあけるとこんな復旧リングがありますので、

このリングを引っ張るとシャッターの起動信号が復旧します。

復旧したら上記のようなチェーンや復旧ハンドルを使ってシャッターを上げていきます。

電動スイッチがあれば上昇ボタンを押すだけ、すごい楽です。。。

注意点としてシャッターを上げる際に上げ過ぎないようにご注意下さい。

上げ過ぎると、降りなくなってしまう可能性があるので、

必ず天井面と同じ高さで止めます。

 

 

3.防火ダンパー

火災はダクト等の配管を通じて延焼する事があります。

配管の中を閉じて延焼を防ぐ設備です。

 

この復旧は簡単で通常時はレバーが上になっていますが、

作動するとレバーが下がるので、上に上げるだけです。

 

 

4.耐火クロススクリーン

エレベーターの出口に設置されているのをよく見かけます。

これも復旧が色々ありますが、上記の写真タイプは

右側の銀色の復旧スイッチを倒して、スクリーンを手で押しあげると

復旧します。

 

 

 

5.まとめ

いかがでしたでしょうか?

誤作動で起動してしまうと復旧するのは大変な設備ではありますが、

防火設備がきちんと働かないと炎や煙が他の階等に広がり、

避難することが困難になってしまいますし、

火災が拡大してしまいます。

 

 

点検していてよく見かけますが、

防火扉や防火シャッター等が降りてくる所に

物品を置かないで下さい

物品が邪魔で扉等が閉まらないと炎や煙を閉じ込める事が出来ずに

火災が拡大してしまいます。

 

 

2013年10月に福岡市の診療所で火災があり、

10人の死者がでてしまう痛ましい事故が発生しました。

火災が延焼した原因の一つに、防火扉がきちんと作動しなかったことがあげられます。

この火災をきっかけにして、建築基準法が改正され

現在は一部の建物には定期的な点検が義務付けられています。

 

火災の被害を最小限にする為に、防火設備は非常に重要な設備です。

点検が義務付けられていない建物でも定期的な点検をお奨めします。

 

 

スタッフD

 

 

 

 

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