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非常ベルでは通報されない!?【消防機関へ通報する火災報知設備】について

2021.12.11

今回は、【消防機関へ通報する火災報知設備】について紹介します!
「消防機関へ通報する?どういうこと?ほかの設備は通報してくれないの?」
と思った方は
ぜひ最後までご覧ください!それではよろしくお願いいたします。

消防機関へ通報する火災報知設備とは?

まずこちらが【消防機関へ通報する火災報知設備】の写真です!


名前の通り、火災発生時に消防機関(消防署)へ通報してくれる装置なんですが
私がこの仕事を始めたころ疑問に思ったことがあります。
「火事の時になっている非常ベル(↓画像参照)は通報してくれていないの?」

そう!火事といえばあのうるさいベルの音!!
みなさんも消防訓練などで一度は聞いたことがあると思います。

この2つの設備の違いは
「火災発生を直接消防署に知らせる」(消防機関へ通報する火災報知設備)
「火災発生を周囲に知らせる」(非常ベル)
ということです。

つまり皆さんがよく見る「非常ベル」は、あくまで火災を周りに知らせるもので
消防署へ通報が入るわけではなく、火災を知った人達が
通報していることになります。

ではなぜわざわざ「火災発生を直接消防署に知らせる」設備が
必要なんでしょうか?

例えば設置対象となっている施設の1つとして
「特別養護老人ホーム」があります。

入居している方々は”自力避難が困難な方々”である場合が多くあり
その場合、初期消火や避難が遅れてしまうため早急な消防署への連絡が必要です。
それをサポートする設備が「消防機関へ通報する火災報知設備」となります。

実際の使い方

使い方は非常にシンプルです。
手動で行う場合は以下のような手順になります。

①火災を確認後、「火災通報」と書かれた下にあるボタンを押す。
②設備に登録してある「蓄積音声情報」(住所など)で自動的に消防署へ通報
③通報後、呼び返しにより消防署の担当者と通話(状況確認等を行う)

このようなシンプルな動作で済むのは、火災時の緊急性を考慮したもので
「誰でも簡単に操作できる」ことは消防用設備において非常に重要です。
また、火災を感知する「感知器」と連動している場合には、ボタンを押さなくても
火事を感知した時点で通報する仕組みとなっています。

点検方法

最後に点検についてです。

点検では実際に通報ができるのかを試験します。

【点検している時の写真】

画像では【消防機関へ通報する火災報知設備】と専用の機械をつないで
仮想的に「消防署へ通報している状態」を作っています。
そのうえで、設備がきちんと順序通り作動しているのかチェックしていきます。
(通報が正常に行われるか、蓄積音声情報が合っているかなど)

このように、いつでも火災発生に備えるよう日頃の点検は
とても重要なものとなります。

またもし火災が起こった際にはこれらの設備を活用し、
被害を最小限に抑えられるようにしたいですね。

それでは、ご覧いただきありがとうございました。

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