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意外と知られていない屋内消火栓

2026.01.17
皆さん、こんにちは。
スタッフXです。
今回は屋内消火栓について紹介していきます。

建物の防災設備の中でも、意外と知られていないのが屋内消火栓です。
火災発生時に初期消火を行うための重要な設備ですが、「消火器との違いは?」「誰が使うの?」
と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

屋内消火栓とは?
屋内消火栓とは、初期消火を行うために建物の内部に設置されている水を使った消火設備です。
中には消火用ホース、放水用ノズル、バルブ(止水栓)が入っています。
水道ホースの超強力版と思ってもらえるとイメージしやすいかと思います。

建物の面積や用途等条件がありますが、主に以下の場所に設置されています。
・マンション
・オフィスビル
・商業施設
・病院
・学校
・工場や倉庫

消火器との違いは?
消火器は誰でも簡単に使えますが、噴射時間が短く数秒から十数秒程度、初期の小さな火災に向いています。
屋内消火栓は基本的に複数人で操作し、長時間放水できる為、ある程度広がった火災に向いています。
消火器で消せなかった火災を屋内消火栓で消せた事案も多いです。

屋内消火栓は誰が使うの?
結論からいうと一般の人でも使って大丈夫です。
消防士専用ではありません。
ただし、水圧が強く、ホースが重く、1人だと操作しづらい為、2人以上での操作が推奨されています。

屋内消火栓の種類

まず屋内消火栓は1号と2号に分かれています。

・1号
消火能力が高く、設置できる防火対象物は限定されません。
2号よりホースが長く、水量も多いです。2人操作が基本になります。

・2号
1号に比べ、操作は簡単ですが、能力が低く設置できる防火対象物は限定されます。
1人使用可能な為、近年では、設置される建物も増えています。

さらにその中で、屋内消火栓は放水量、放水圧力、操作性により 

・1号消火栓
・易操作性1号消火栓
・2号消火栓
・広範囲型2号消火栓

に分かれています。

※1号消火栓は2人以上での操作、そのほか3つは1人での操作が可能なものになってます。
1号消火栓は平ホース(水のまだ通っていないホース)で2人以上で使用するもの
放水量は毎分130リットル以上、設置間隔は水平距離25メートルごと










写真のものが1号消火栓になります。ノズル側で水を止められないものが多く、バルブを回して水を止める必要があります。

易操作性1号消火栓は保形ホース(水が入っている状態の丸ホース)で1人で使用可能であり、
設置間隔も変わらず良いとこ取りのもの
放水量、設置間隔は1号消火栓と変わりません。

広範囲型2号消火栓は保形ホースとアスピレートノズル(空気を取り込み水粒を細かくするノズル)を使用し、
少ない水で広範囲をカバーしつつ、2号消火栓より高性能なものになっています。放水量は毎分80リットル、
設置間隔は水平距離25メートルごと。










写真のものが保形ホースで一人操作が可能なものです。先ほどの写真のものとはノズルが違い、ノズル部分で放水を調整できます。


③屋内消火栓の使い方(基本)
使い方は簡単です。
1.扉を開ける
2.ホースを火元まで伸ばす
3.ノズルを持つ人とバルブを開ける人に分かれる
4.バルブを全開にする
5.火元に向かって放水する
※基本的な操作方法です。
2人の場合はホースを伸ばし放水する人、バルブを開け作動させた後、補助をする人に分かれます。
有効に放水できる範囲は種類によって異なりますが、ホース接続口から20mから30m弱です。
注意するポイントですが、消火栓に付いているバルブを全開にして使うことです。
中途半端に開けてしまうと、水量も弱く、有効に消火できません。

④定期的な点検が必要な理由
屋内消火栓は、その他の消防設備に比べ、使われないまま年月が経つ設備です。
そのため、いざという時に使えないケースも少なくありません。
また、屋内消火栓の中に物が詰め込まれている、前に物が置かれている等の理由により、迅速に使用できなくなってしまう場合もあります。

定期点検の基本的な内容としては

放水用の水源やポンプ装置、配管に問題がないか
放水圧力は正常か
ホースの劣化・亀裂はないか
バルブが固着していないか
表示・標識が見やすいか
すぐに使える状態か
などを点検します。
その他、ホースは製造から10年後、その後3年おきに耐圧の点検が必要になってきます。










写真ではホースの耐圧の点検を行っています。


屋内消火栓は普段はあまり意識されていない設備かもしれません。
ですが、いざという時には最も頼りになる存在です。
点検しているから大丈夫と、設置されているから大丈夫と思われがちですが、すぐに使えるかどうかは日々の管理に委ねられます。
建物のどこに設置されているか、前に物が置かれていないかなど確認してみてください。

簡単にですが、屋内消火栓について書いてみました。

スタッフXでした。



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